ホーム > 特別レポート > 
特別レポート
【子育て相談室<ママのからだ> 番外編】二人目不妊に悩む人へ…“妊娠しやすいからだ”になるためのヒント
“思い込み二人目不妊”って? 30代からの妊娠と産後セックスレス 不妊治療の落とし穴
早乙女智子(さおとめともこ)先生プロフィール
「子育て相談室<ママのからだ>」で多いのが、「二人目不妊」に関する質問。そこで今回は、産婦人科医の早乙女智子先生に代表的な質問にまとめてお答えいただくとともに、“妊娠しやすいからだ”になるためのヒントをお話いただきました。
“思い込み二人目不妊”って?
「思いどおりに妊娠できない=不妊」ではない!
(以下、早乙女先生談)
まず初めに言っておきたいのは、自分で「二人目不妊だと思い込んでいる」人が多いということです。「思い込み二人目不妊」とでもいうのでしょうか。たとえば、一人目は普通に産んで、二人目を希望の年齢差でほしかったのに流産してしまったという人。こういう人の中には、「第二子を希望してから流産しかしていない」ということでそれを妊娠にカウントせず、「自分は不妊だ」と思い込んでしまう人がいるのですね。でも、流産したということは不妊ではありません。二人目を妊娠するのはどうしても一人目より年齢が高い。年齢が高くなれば、流産の確率は上がってしまうのです。
もうひとつのパターンは、いわゆる「できちゃった結婚」で、最初の子どもは気づいたときには妊娠していた、という人。妊娠しようと思ってから1〜2年かかったという経験があれば、“次もまあそんなものだろう”と思えるのだけれど、一人目はすぐできたという自信があるので、自分の予定通りでないと、3ヵ月妊娠しなかっただけでもイライラしてしまう。

それから、自分が計画していた1年や2年、あるいは3年が過ぎると「もう妊娠しないのかもしれない」とものすごく不安になって、自分でどんどん不安をつのらせていくという「不妊かもしれない病」みたいなパターンもあります。自分にプレッシャーをかけてこころもからだも萎縮(いしゅく)してしまい、「不妊かも」と思えば思うほど妊娠から遠ざかっていくようです。

そもそも、“妊娠は望んだときにそこそこできるものだ”という、非常にあいまいな思い込みをしている人が多いのですね。そこで、「自分の思ったとおりではない」ということで悩む。でも、思った通りに妊娠しないのを「不妊」と呼ぶわけではないのです。

 

※1 タイミング法
妊娠のチャンスを高めるため、基礎体温をつけるなどして排卵の時期をできるだけ正確に予測し、それに合わせて性交すること。

子育て相談室 <ママのからだ>Q&A
Q. 一人目はすぐできたのに、二人目がなかなかできません
Q. 子宮外妊娠の後、妊娠できません
Q. 排卵日にがんばっているのですが…帝王切開の影響がありますか?
Q. 妊娠しにくい体質なのでしょうか?
 
タイミング法の誤解
いわゆる“タイミング法”(※1)を実践されている方で、「基礎体温をつけて、排卵もきちんとあって、排卵日にちゃんとしてるんだけどできません」と駆け込んでこられる方もいます。
でも排卵日そのものも体調やストレスなどで移動します。本人が排卵日だと思っていても、実際には数日から1週間後だったりするので、排卵日だけのセックスでは、ねらっているつもりが結果的に当たらないということは、十分あり得るのですね。
しかも、排卵日にとりあえず律儀に排卵したとしても、それを着床させなくてはいけない。その間、精神状態やホルモンバランスなどいろいろなことが関係してくるわけですから、排卵日だけぽつっとねらったところで、そんなにいい卵はできていないし、子宮内膜だって十分ではないよ、ということなのです。つまり、妊娠は排卵日だけ頑張ってもできないと思ってください。
また、医学的には1年以上「通常の夫婦生活」をもっても妊娠しない場合を「不妊症」というのですが、「月1回排卵日をねらって」というのは「通常の夫婦生活」とはいえません。
「通常」というのは月平均3〜4回以上。だいたい週1くらいのペースです。1ヵ月に1回もセックスをしないのがセックスレスで、1ヵ月に1回というのは「セックスが足りない」「ぎりぎりセックスレス」状態。

タイミング法というのは、生活が順調で「通常の夫婦生活」があり、ホルモンバランスもよく、でも排卵日をはずしている場合は排卵日を当てましょう、という意味であって、「排卵日だけすれば妊娠する」とは誰もいっていないし、どこにも書いていないのです。
それが、タイミング法にしばられて、排卵日だけダンナ様に山盛りのごちそうを出してみたり(笑)と勘違いしている人が多くて。男性は逆にプレッシャーがかかるので、その日だけ深酒して帰ってきてうまくセックスできないとか、お互いプレッシャーをかけあうと、夫婦関係がギクシャクしてかえってうまくいかなくなってしまうのです。
不妊の環境要因
-
→NEXT
-